
はじめに
近年、大学受験では出願のオンライン化が進み、顔写真をデータで提出するケースが増えていることを知っていますか?
特に令和8年度(2026年度)から始まる共通テストのインターネット出願では、写真データの提出が必須になります。
- 「データってどのように準備するの?」
- 「データだけ用意するならスマホで撮ってもいいの?」
と悩む受験生も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学受験や共通テストで必要になる証明写真データの基本情報から、入手方法・注意点までを分かりやすく解説します。
記事のまとめ
- 大学受験・共通テスト写真は規格に合わせて準備することが大切
- 大学受験写真データは写真スタジオや写真機で手に入る
- 写真スタジオ撮影なら規格にあった写真を手軽に入手できる!
大学受験はWeb(オンライン)出願が増えてきている!

大学受験の出願は、オンライン化が進んでいます。
このため、用意する必要がある証明写真も「紙のプリント写真」だけでなく「データの証明写真」も必要です。
紙のプリント写真しか用意していない場合、出願ができないというトラブルもあるでしょう。
「大学受験は紙の証明写真」という思い込みはやめて、受験する予定の大学の募集要項を確認しましょう。
令和8年〜共通テストはインターネット出願に
大学入試センターは、令和8年度(2026年度)から共通テストを完全にWeb出願へ移行すると発表しています。
参考:大学入試センターのHP従来の紙での出願は廃止され、出願時には顔写真データのアップロードが必要になります。
つまり、共通テストを受験する国公立大学受験生・共通テスト利用入試を活用する私立大学受験生は全員がデータの証明写真を用意しなければなりません。
共通テストを受験する予定の受験生は、写真データを忘れずに用意しましょう。
大学受験・共通テストで必要な証明写真データの規格

大学や共通テストで提出する証明写真データには、明確な規格やルールが設けられています。
形式・サイズ・容量などの条件を満たしていないと、システム上でエラーが発生したり、受理されないケースもあるため注意が必要です。
以下では、大学共通テストで使用する証明写真のファイル形式やサイズについて詳しく解説していきます。
大学受験・共通テストの証明写真データ:ファイル形式
大学受験・共通テスト写真では、規格に合ったファイル形式のデータを提出することが大切です。
大学受験写真では以下のファイル形式(拡張子)で提出を求められることが多いです。
- ・JPEGファイル(.jpg)
- ・PNGファイル(.png)
求められている形式以外の写真データを送信しようとするとエラーになってしまいます。
アップロードでファイル形式を変換できるWebサイトも活用しながら、求められているデータを準備しましょう。
大学受験・共通テストの証明写真データ:サイズ
大学受験・共通テスト写真では、正しい大きさの写真データを準備することが大切です。
写真の大きさはピクセル数で表示されることが多く、大きすぎると容量オーバーになり、小さすぎると画像が荒くなって本人確認に支障が出てしまいます。
大学受験共通テスト写真の標準的な大きさは以下の通りです。
- ・450×600ピクセル
- ・420×560ピクセル
画像のリサイズが可能なWebサイトなどを活用して、サイズが大きすぎる写真データは整形しましょう。
サイズが小さすぎる写真データはピクセル数を多くしても画像は粗いままなので、撮影し直すのがおすすめです。
大学受験・共通テストの証明写真データ:容量
大学受験写真の証明写真データは提出するシステムによって容量が制限されている場合があります。
具体的には「2〜5MB」が上限とされ、これより大きな写真ファイルは自動的に拒否されてしまいます。
購入した証明写真データのサイズが大きすぎる場合、「画像圧縮」が可能なWebサイトを使うことでより小さなサイズの証明写真を準備することができます。
大学受験・共通テストの証明写真データ:使用期限
大学受験・共通テストの証明写真データには使用期限があることも知っておきましょう。
証明写真は一般的に「撮影から3ヶ月以内」の写真を使用するのがマナーです。
これは時間の経過とともに見た目が変化し、本人確認に支障が出るためで、特に6ヶ月以上前の写真を使うのはマナー違反となる可能性が高いです。
使用期限が切れた大学受験・共通テスト写真データを使うことがないように、出願から1ヶ月以内に撮影した写真を使用しましょう。
大学受験や共通テストで使う証明写真データはどこで手に入る?

証明写真データを入手する方法は大きく分けると以下の4つです。
- ・写真スタジオ
- ・証明写真機
- ・コンビニでデータ化
- ・スキャンでデータ化
それぞれの方法のメリットやデメリットを理解し、自分に向いている手段を比較検討して選びましょう。
1.証明写真データが手に入る写真スタジオの利用
証明写真データは「写真スタジオ」で購入することができます。
写真スタジオでは、大学受験や共通テストの規格に合わせて、形式・サイズ・容量を正確に整えることができます。
具体的なサイズに合わせて調整することもできるため、事前に相談しておくのがおすすめです。
また、写真データ規格以外にも、照明や背景、髪型などもプロのカメラマンがチェックしてくれるため、自然で明るい印象の大学受験写真になります。
費用は4,000~10,000円ほどかかりますが、規格に沿った高品質なデータが得られる点で写真スタジオはおすすめです。
2.データに対応している証明写真機の利用
最新の証明写真機(スピード写真機)は、スマホにデータを送信できる機能を備えています。
証明写真機はいつでも証明写真を撮影できる気軽さが魅力です。
データ送信機能があれば撮影後すぐにデータを取得できるため、急いでいる人やコストを抑えたい人に向いています。
ただし、機械的なライティングや第三者からのアドバイスがない点で、仕上がりが劣ってしまう場合も多いです。
また、撮影時には自分一人で身だしなみを整えなければいけない点に注意が必要です。
3.コンビニ機械でデータ化する
大学受験・共通テストの写真データは、コンビニのプリント・コピー機でも準備できます。
具体的にはプリント写真をすでに持っている場合、コンビニのマルチコピー機でスキャンしてデータ化できます。
数百円でUSBやスマホにデータを保存できるため費用もほとんどかかりません。
ただし、スキャンの解像度が低いと画質が落ちる場合があり、本人確認が手間取る可能性があります。
コンビニでのデータスキャンはいますぐに写真データを必要とする方以外にはお勧めできません。
4.プリント写真をスキャンしてデータ化する
写真スタジオや証明写真機で撮影した写真があれば家のプリンターやスマホでスキャンして証明写真をデータ化することが可能です。
この方法であれば、家から出る必要もなくすぐにデータを手に入れることができます。
スマホアプリを活用すれば、専用の機械がなくてもスキャンができます。
ただし、スキャンの精度に関しては撮影したデータやコンビニの機材を使ったデータよりも劣ります。
また、スマホでのスキャンは明るさが足りず、オリジナルの写真よりも明度が低くなる傾向にあります。
スキャンでのデータ化はいますぐに写真データを必要とする方以外にはお勧めできません。
大学受験・共通テストにおける証明写真データの注意点

大学受験や共通テストで使用する写真データは、規格さえ満たしていれば大丈夫だと思われがちですが、実際にはそれ以外にも注意すべき点があります。
データ形式の不一致や紛失など、ちょっとしたミスが出願トラブルにつながることも少なくありません。
ここでは、受験生が見落としやすい代表的な4つの注意点を紹介します。
出願する大学によって必要となるデータは異なる
共通テストの提出条件と、各大学の出願条件は必ずしも同じではありません。
共通テストでは5MB以下・縦横比4:3の写真データを推奨していますが、大学ごとのオンライン出願では次のような違いがあります。
- ・容量上限が3MB以下
- ・縦横のピクセル数を明確に指定(例:640×480pxなど)
- ・ファイル名の命名ルールがある(例:受験番号+氏名など)
例えば、同じJPEGデータでも、大学Aでは受理されても大学Bではエラーが出ることがあります。
大学によっては「規格外の写真は再提出」と明記している場合もあるため、出願前に要項を必ず確認しましょう。
データ紛失に備えて保管場所は複数確保しておく
出願時期は大学ごとに異なるため、写真データを紛失すると再撮影が必要になることがあります。
特に「共通テスト」「国公立」「私立」「推薦」など複数の出願が重なると、どの写真がどの大学用だったか分からなくなるケースも多いです。
そのため、以下ように、複数の保管先を組み合わせて管理するのがおすすめです。
- ・スマホ
- ・クラウド(GoogleドライブやiCloudなど)
- ・パソコン
- ・USBメモリ
また、複数の場所で管理する場合は、混乱を避けるためファイル名に「氏名」「大学名」などを入れておくと管理しやすくなります。
スマホで大学受験写真データを作るのはおすすめしない
スマホで撮影した写真は手軽ですが、出願写真としては不向きです。
自宅や屋内では照明が均一にならず、顔に影が出たり背景にムラができやすいため、印象が暗くなります。
また、スマホのカメラはレンズの歪みが強く、顔の形が実物と異なって見えることもあります。
さらに注意したいのが「加工アプリの使用」です。
肌補正や明るさ調整をした写真は、本人確認用として無効になる場合があります。
どうしても自宅で撮影する場合は、
- ・白い壁を背景にする
- ・昼間の自然光の下で撮影する
- ・カメラを目線の高さに固定する
などの工夫をしましょう。
データを自分でトリミングするのは危険
提出写真のトリミング(切り抜き)を自分で行う際にも、注意が必要です。
顔の大きさや余白の比率を極端にしてしまうと、規格外のデータとしてシステムで弾かれることがあります。
たとえば、顔が小さすぎたり、頭頂部や肩が切れている写真は、本人確認として不適切でありエラーになる可能性があります。
写真スタジオで撮影すれば、提出先の要件に合わせてトリミングを正確に行ってもらえるため、後からの修正は不要になります。
どうしても自分で加工する場合は、提出前にサイズ・比率・容量をもう一度確認しましょう。
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本記事では、大学受験や共通テストのための証明写真の「データ」入手に関する内容を詳しく解説しました。
近年急速に進む手続きのオンライン化に合わせて、証明写真もデータがほぼ必須となっています。
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