
はじめに
中学受験も願書などの準備を始めると、いよいよ大詰め感がありますね。
ここまでご家庭全体で必死に頑張ってこられたからには、勉強以外の準備も抜かりなく進めたいところだと思います。
出願の準備物の中でも注意が必要なのは「写真の規定」です。
特に今回がWEB出願デビューの親御さんは、不安に思うこともあるでしょう。
そこで今回は「中学受験写真のサイズ」について解説を行います。
プリント写真とデータの両方について解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 中学受験出願に使う写真のサイズは学校によって異なる
- 一般的なプリント写真のサイズは「縦4cm×横3cm」
- データは「縦600px・横450px」が一般的
中学受験の証明写真サイズは?一般的な規定

ミライコンパスをはじめとして、オンライン出願が増えてきましたが、まだ郵送での出願を行っている学校や、特定のコースのみプリント写真が必要な場合があります。
また、中には出願自体はWEB経由でも、受験票にはプリント写真を貼ることが求められる学校もあります。
WEB出願だからといって油断しないようにしましょう。
以下では、中学受験写真に適したサイズを詳しく解説していきます。
縦4cm×横3cm が標準
出願に使うプリント写真の一般的なサイズは「縦4cm×横3cm」です。
これは一般的な履歴書に貼る証明写真と同じサイズになります。
そのため、証明写真機やスタジオの撮影メニューにも「履歴書/その他」などと表記されていることも多いです。
また、スタジオで受験写真の撮影を行った際に、特にサイズを指定しない場合は、「縦4cm×横3cm」の写真を受け取ることになります。
出願する学校ごとに異なる!?必ず募集要項を確認!
中学受験では、必ずしも「縦4cm×横3cm」の受験写真を用意すればOKというわけではありません。
学校によっては他のサイズを求められることもあります。
必要な写真のサイズは、各校の募集要項に記載があります。
出願する中学の募集要項は、全校もれなく確認するようにしましょう。
ページ内検索機能を使って「写真」などで調べると、すぐに辿りつきやすいのでおすすめです。
学校によっては「縦3.5×横2.5cm」「縦4.5×横3.5cm」などの指定もある
一般的な「縦4cm×横3cm」以外のサイズで多いのが、「縦3.5×横2.5cm」と「縦4.5×横3.5cm」の2パターンです。
例えば、同志社中学の2026年度の募集要項を参照すると、出願自体はWEB経由ですが、受験票には「縦4.5×横3.5cm」のプリント写真の貼付が求められています。
他にも「縦4.5~5cm×横3.5~5cm」など、幅を持って指定されているパターンもあります。
上記に挙げた以外のサイズを指定されることもあるので、出願する全校の募集要項はしっかりチェックしましょう。
中学受験のweb出願用データサイズは?

一方でWEB出願の場合は、写真をデータとして用意する必要があります。
データの場合は、一部サイズ以外の観点もありますが、以下の項目に注意して写真を用意しましょう。
- 【一般的な写真データの規格】
- ・縦横のピクセル数(px):縦600px・横450pxまたは縦560px・横420px
- ・縦横の長さの比率:縦4:横3
- ・容量:最大で2〜5MB
- ・ファイル形式:JPEG(JPG)またはPNG
中でもWEBにデータをアップロードする際のエラーの原因になりやすいのが、容量です。
指示されている容量に収まっている場合でも、データを軽くすることで提出がうまくいくケースもあるので、慌てずに試してみましょう。
ミライコンパス対応写真データのサイズ
miraicompass(ミライコンパス)が採用されている中学であれば、共通のシステムなので各校とも全く同じデータで提出することができます。
ミライコンパスで提出できる写真データの規定は以下の通りです。
- 【ミライコンパスで使うデータの規格】
- ・縦横のピクセル数(px):縦600px・横450px※推奨
- ・縦横の長さの比率:縦4:横3
- ・容量:最大3MBまで
- ・ファイル形式:JPEG(JPG)またはPNG
このうちピクセル数だけは推奨なので、「縦600px・横450px」でなくても縦横比が「縦4:横3」であれば、使うことができます。
しかし、この数値より大きすぎても小さすぎても不備の原因になることがあるので注意が必要です。
例えば、縦300px・横225pxだと縦横比的にはOKですが、いざ受験票をプリントした時に画質が荒い可能性があります。
逆に縦1600px・横1200pxだと画質は綺麗ですが、容量が重くなり基本はアップロードできません。
不要なトラブルを避けるために、上記の規定にはできるだけ従うようにしましょう。
中学受験写真のサイズを間違えて用意してしまったら?

すでに用意した中学受験のプリント写真のサイズが間違っている場合は、以下のいずれかの対処をとりましょう。
なお、データの場合はパソコンやスマホでサイズ調整やトリミングを行うだけでOKです。
対象法1. 撮影したスタジオでサイズ変更を注文する
対処法ひとつめは、スタジオで別サイズで焼き増ししてもらう方法です。
- ・撮影した写真スタジオに証明写真データが保管されている
- ・自分で証明写真データを持参している
スタジオで利用したプランが、「スピード写真プラン」などと呼ばれる、データ保存を行わないプランであれば、この方法を使うことができます。
また、スピード写真プランを利用した場合でも、その際に購入したデータが手元にあれば、一般的には依頼可能です。
対象法2. 写真屋でサイズ変更だけ注文する
対処法その2は、街の写真屋で別サイズで焼き増ししてもらう方法です。
この方法はデータが手元にありさえすれば、撮影場所を問わずに利用できる可能性があります。
例えば、大手の「カメラのキタムラ」では、手持ちのデータからの焼き増しに対応しています。
他店のスタジオで撮影したデータだけでなく、証明写真機やスマホ撮影のデータでも対応してくれる可能性があるので、相談してみるとよいでしょう。
対象法3. 大きい場合は切り取る(非推奨)
プリントした写真が大きすぎる場合は、自分で切り取って小さくする方法もあります。
ただしこの方法はおすすめできません。
すでにプリントした写真をカットすると、別サイズで焼き増しするのとは異なり、写真の縮尺が変わることになります。
カット幅が大きければ大きいほど、不自然な縮尺の写真になる可能性が高いです。
また、カットそのものを綺麗に行うことも難しいものです。
カットによるガタつきやサイズのわずかなズレを無視してそのまま利用すると、気付かれて印象が悪くなる可能性が大いにあります。
焼き増しなら数百円でできるので、無理せずに焼き増しした綺麗な写真を使いましょう。
サイズ一つで願書が受理されないトラブルを避ける!撮影はプロに依頼!

サイズ違いの写真をそのまま使うとトラブルに発展する可能性があります。
特にWEB出願の場合は、規定から外れている写真はそもそも登録できないケースも多いです。
郵送での出願の場合は、プリント写真の不備だけで受験不可とはならないかもしれません。
ただし、特に面接などがある学校の場合は、「ルールを守れない」と心象が悪くなる可能性もあります。
サイズ以外にも服装や髪型など、出願写真には気をつけるべき点がたくさんあります。
「大丈夫でしょ」と甘く見ずに、出願写真はスタジオのプロに撮ってもらうのがおすすめです。
まとめ
今回は、中学受験写真の一般的なサイズやミライコンパスのデータ規格について詳しく解説をしてきました。
ただし、学校によっては求められる写真のサイズが異なることもあります。
中には出願自体はWEBでも、プリント写真の準備が求められるケースもあります。
ささいなことで足をすくわれないように、必ず出願する学校全ての募集要項を漏れなくチェックするようにしましょう。


























