受験写真のスマホ撮影はアリ?自宅で受験写真を撮影する方法や注意点
写真:真早流結実

この記事を
書いた人

フォトグラファー

真早流結実

プロフィール写真をはじめ、モデル広告撮影や、ミセス関西コレクションオフィシャルカメラマン、愛知県大府市パンフレット専任フォトグラファーとして行政関係の撮影も行うなど幅広く20年近く活躍している。

続きを見る

はじめに

受験写真は、単なる「本人確認用の写真」ではなく、受験生の第一印象を左右する重要な書類の一部です。

しかし、毎年受験生の中には
「証明写真は自宅でスマホで撮れば大丈夫だろう」
と考えている人もいるのではないでしょうか?

推薦入試や総合型選抜(旧AO入試)など、写真が選考材料の一部として見られるケースもあるため、そのような場合には写真でも好印象を残すことが評価に繋がります。

さらに、大学や高校によっては、受験写真がそのまま学生証や生徒証に使用されることもあります。

この記事では、自宅での証明写真撮影についてメリットデメリットや好印象に撮影するコツなどを詳しく解説します。

記事のまとめ

  • 受験写真は本人確認以外にも学生証写真や選考書類の役割がある
  • 自宅で受験写真を撮影するなら背景紙やリモートシャッターがおすすめ
  • 自宅での受験写真は背景にモノが映らないように注意して撮影!
中学・高校・大学受験写真といえば「スタジオインディ」

受験写真の用途は「本人確認だけ」ではない!?

受験写真を「自宅」で撮るのはアリ?ナシ?注意点をプロが解説1

共通テストや一般入試では、本人確認のために顔写真が必要ですが、推薦入試や面接型入試では「第一印象を判断する資料」としても見られます。
書類選考の段階で顔写真が目に入るので、それが受験生の第一印象を決定づけます。

また、出願後にそのまま学生証用の写真として登録される大学・高校も多数あります。
3〜4年間、ずっと身分証の写真として使い続けることになるので注意が必要です。

つまり、受験写真は「一時的なもの」ではなく、合格後も長く使われる可能性のある重要な写真です。
そのため、髪型や服装はもちろん、表情や清潔感を意識して撮影することが重要です。

受験写真を自宅で撮影するのはアリ?ナシ?

受験写真を「自宅」で撮るのはアリ?ナシ?注意点をプロが解説5

結論から言えば、受験写真を自宅で撮影するのは「ナシではないが、おすすめはしない」です。
スマートフォンのカメラ性能が上がったことで、自宅でもある程度きれいに撮影することは可能になりました。
しかし、照明・姿勢・背景などを自分で整えるのは難しく、ほんの少しの影や角度のズレで印象が大きく変わります。

以下の項目では、自宅撮影のメリットやデメリットをそれぞれ詳しく解説します。

受験写真を自宅で撮影するメリット

自宅撮影のメリット

  • 費用がかからない
  • すぐに撮影・データ確認ができる
  • 撮り直しが自由にできる

自宅で撮影するメリットは、コストと手軽さです。
写真館やスタジオに行く必要がなく、スマホさえあればその場で何度でも撮り直しができます。

また、撮影直後にデータを確認できるため、納得のいく表情を選びやすい点も魅力です。
時間や費用を抑えたい受験生にとっては便利な方法ですが、その分「照明・構図・服装チェック」を自分で管理する必要がある点には注意が必要です。

受験写真を自宅で撮影するデメリット

自宅撮影のデメリット

  • 照明・影のムラが出やすい
  • 背景が不自然になりやすい
  • 構図やサイズが規格に合わないことがある

自宅での撮影は、「自然光」「背景」「バランス」の3点を整えるのが難しい点がデメリットとして挙げられます。
部屋の照明だけでは顔の一部が暗く写ったり、背景の影が不自然に出ることがあるのです。

また、出願の写真データは「縦4cm×横3cm」などの規格が細かく指定されているため、構図がズレると再提出を求められるケースもあります。

結果的に、写真館で撮るよりも手間が増える・仕上がりが安定しないと感じる可能性もあります。

受験写真を自宅で撮影する方法

受験写真を「自宅」で撮るのはアリ?ナシ?注意点をプロが解説2

最近では、スマートフォンの性能向上やオンライン出願の普及により、自宅で受験写真を撮影する受験生も増えています。

ただし、受験写真は本人確認に使用される写真であり、「顔が正確に写っていること」が重要です。
自宅撮影の場合、照明の位置や角度の違いで印象や画質に大きな差が出ますから撮影時に注意するべきことがたくさんあります。

ここでは、誰でも失敗なく撮影できるように、自宅で受験写真を撮影するための6つのステップを詳しく解説します。

(1)必要な受験写真の規格を確認する

自宅撮影の受験写真でまず最初に確認すべきポイントは、提出先の学校・出願ポータルサイト(例:ミライコンパス)に記載された写真規格です。

  • ・サイズ:縦4cm × 横3cm
  • ・データ形式:JPEG(10MB以内)
  • ・構図:正面・上半身・無背景(白または薄いグレー)
  • ・頭部と上部の余白

これらの条件を満たしていないと、アップロードエラーや写真差し替えの指示が届く場合もあります。

撮影前に学校サイトや出願システムの「写真規定」を必ず読み、サイズやデータ容量、背景色などを明確にしておきましょう。
特にミライコンパスでは、登録後の写真変更ができない高校もあるため、撮影前に確認することが最も重要な準備です。

(2)撮影に必要な機材・備品を揃える

自宅でも十分にきれいな証明写真を撮るためには、最低限の準備が欠かせません。
下記の道具を揃えておくことで、スタジオ撮影に近い品質を再現できるでしょう。

最低限必要なもの

  • スマートフォンまたはデジタルカメラ
  • 三脚またはスマホスタンド
  • 白い背景(壁など)
  • 明るい照明(スタンドライトなど)

自宅で受験写真を撮影する場合は、基本的な撮影機材を揃える必要があります。

また、背景としてふさわしい壁と、自然光が入りやすい場所が両立しない可能性があるため明るい照明は準備しておきましょう。
暗い写真は顔が見えずらく、本人確認の妨げになるためスマホ撮影であっても明るい写真を用意しましょう。

あったほうが良いもの

  • レフ板(白画用紙や白い布でも可)
  • リモートシャッター
  • スマホ用証明写真アプリ

自宅で受験写真を撮影する場合は、光を集めるためのレフ板の役割を果たす道具を準備するのがおすすめです。
白画用紙や白い布を周りに立てておくことで明るさを底上げすることができます。

また、手元でシャッターを切ることができるボタンも販売されています。
これによりタイマーを設定することなく何度も撮り直しができます。

(3)自宅内の撮影場所と背景を定める

受験写真自然光が入り、背景が一面無地となる画角を選べる部屋を使って撮影しましょう。
具体的には午前10時〜午後2時の間に窓際の柔らかい光が入る場所での撮影がおすすめです。

ポスターや家具が写り込むと「無柄・均一な背景」という規定に違反します。
背景の壁は必ず一面無地が確保できる場所を選びましょう。

どうしても無地の壁がない場合は、白い布を貼るか、大きな模造紙を使って背景を作ると証明写真として適切な仕上がりになります。

(4)カメラを固定し、画角の調整をする

受験写真では、正面を向いた状態で写真を撮るため上半身・余白のバランスが非常に重要です。
このためカメラを固定して画角を調整することが必要になります。

まず、カメラは顔の高さに合わせ、目線が水平になるようにセットします。
スマートフォンを使う場合は内カメラよりも外カメラ(背面)の方が高画質で歪みが少ないためおすすめです。

また、証明写真アプリを使えば、顔の位置ガイドライン(目の高さや頭頂部の余白)が表示され、簡単に構図を調整できます。

撮影前に「頭頂部が切れていないか」「肩が画面に収まっているか」「背景の余白が左右均等か」を確認してからシャッターを切りましょう。

(5)なるべく第三者に撮影してもらう

一人で撮影すると、姿勢の歪みや服装の乱れに気づきにくくなります。
また、緊張して表情が硬くなりがちですが、他の人に撮ってもらうと自然な笑顔を引き出しやすくなります。

親御さんがシャッターを担当し、「顔の中心がまっすぐになっているか」「襟元や髪の流れが乱れていないか」を確認しましょう。
特に中学・高校受験では、保護者が立ち会って細部を整えることで、規格に沿った正しい受験写真を作りやすくなります。

「もう少し笑って」「あごを引いて」など声をかけるだけでも、自然かつ好印象な表情が引き出せます。

(6)受験校の規格に合うように最終調整をする

撮影が終わったら、最後にトリミングやサイズ調整を行います。

出願するサイトによっては、提出前に写真のトリミングツールが出る場合もありますが、事前に整えておくと安心です。
明るさに関しては明度を上げすぎると白飛びし、下げすぎると不鮮明になるため、肌の色が自然で髪のラインがくっきり見える明るさが理想です。

また、データ容量を下げるために画質を落とす圧縮をかけすぎると画像が粗くなり、本人確認に適さないとして弾かれることがあります。
容量は2MB程度、解像度では600×450程度に整えるのがおすすめです。

受験写真を自宅で撮影する際の注意点をプロが解説

受験写真を「自宅」で撮るのはアリ?ナシ?注意点をプロが解説3
  • ・背景に家具やカーテンの影を映さない
  • ・カメラを顔の高さに合わせる
  • ・撮影後は規格サイズとデータ容量を必ず確認する

自宅撮影では、光の当たり方にムラが出やすい点に注意が必要です。
家具やカーテンが背景に映り込むと無地の背景ではないと判定され、受験用写真としては不適切と判断されることもあります。

また、カメラの角度が上すぎると見下ろしたような表情に、下すぎると顎が強調された表情になってしまいます。
カメラを固定する位置を目線に合わせて、正面を向いた写真を撮影できるようにしましょう。

中学・高校・大学の受験写真はプロに依頼するのが安心!

受験写真を「自宅」で撮るのはアリ?ナシ?注意点をプロが解説4

受験写真は自宅で撮影することも可能ですが、確実に高品質な写真を用意したいならプロの写真スタジオに依頼するのがおすすめです。

自宅撮影では、用意するものが多く、自分一人でたくさんのポイントに気を使わなければ写真が用意できません。
プロのカメラマンが在籍しているスタジオなら、機材が揃っているだけでなく、受験用の写真規格に合わせたライティング・姿勢・表情指導を受けられます。

また、明るさや肌色の補正も自然に仕上げてもらえます。

特に「学生証として使われる」「推薦入試で印象が重視される」ケースでは、カメラマンによる撮影でハイクオリティな写真を用意しておくのが安心です。

カメラマンが担当する写真スタジオでは、プロのサポートを受けられるため初めての受験でも安心して撮影することができます!

受験写真の撮影なら「スタジオインディ」にお任せ!

受験写真・願書写真を撮るならスタジオインディの受験写真ホームページ

利用者クチコミ評価が高い「スタジオインディ」なら、1万円以下でプロクオリティの受験願書写真がゲットできる!

  • ◆ 受験写真に必要なプリント写真やデータが全て揃う!
  • ◆ 写真データはその場でスマホに送信!
  • ◆ ミライコンパスにも無料で対応◎
  • ◆ 全国14店舗駅から徒歩5分以内で、24時間ネットから予約可能♪

ぜひ受験写真はスタジオインディにお任せください!

中学・高校・大学受験写真といえば「スタジオインディ」

まとめ

本記事では、「自宅で、スマホで受験写真を撮ってもいいの?」という疑問を解消するために、スマホでの受験写真撮影に必要な準備や注意点を解説しました。
スマホカメラの高画質化・高機能化が進んだ結果として自撮りで受験写真を済ませる人も増えていますが、油断は禁物です。

規格に沿っていない写真を提出すると出願自体が不受理となってしまう恐れもあります。
セルフで自宅撮影のみで受験写真を用意できるか心配な方は、ぜひ写真スタジオでの撮影もご検討ください。

中学・高校・大学受験写真といえば「スタジオインディ」