受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説2
写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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【目次】

  1. はじめに
  2. 受験写真・願書写真では表情に気を配った方が良い?
  3. 受験写真・願書写真でNGな表情とは
  4. 顔のパーツ別!受験写真でおすすめな表情の作り方
  5. 表情作りが苦手な方に向いている受験写真の撮影方法2選
  6. 受験で面接がある方は表情まで意識できる写真館で撮影するのがおすすめ!
  7. まとめ

はじめに

受験生の皆さん、受験写真はどのような表情で撮影をしますか?
受験写真は、あくまで証明写真に分類されるため、笑顔で写ってはいけないという決まりがあります。

しかし、あまりに真顔すぎても怖い印象となってしまい、表情の加減は非常に難しいですよね。

受験の本人確認や学生証として使う受験写真は、なるべく良い表情で写りたいと思います。

そこで、今回の記事では、

  • ・受験写真では、表情に気を配る必要はあるのか
  • ・受験写真でNGな表情とは何か
  • ・受験写真におすすめの表情の作り方
  • ・表情作りが苦手な方におすすめの受験写真の撮影方法

の4つを紹介します。

「受験写真におすすめの表情の作り方」では、パーツごとに表情の作り方を紹介しています。

受験写真の表情作りで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

受験写真・願書写真では表情に気を配った方が良い?

受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説1

受験写真では、表情に気を配ったほうが良いです。
なぜなら、本人確認としての役割を果たせない受験写真となりかねないためです。

受験写真の撮影で表情を作りすぎてしまうと、本人の印象から大きく離れた写真となってしまいます。

普段と印象が異なる受験写真は、受験写真の本来の役割である、本人確認としての役割が果たせません。場合によっては、撮り直しの可能性も出てきてしまうため、表情の作りすぎには注意してください。

また、受験写真の撮影当日は、緊張して固い表情になりがちです。自然に穏やかな表情を撮影当日に作れるようにするためにも、撮影前に表情の練習をしておきましょう。事前に練習した方が、表情のイメージが湧きやすく、上手く表情が作れます。

受験写真・願書写真でNGな表情とは

受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説2

受験写真では、「歯が見えるほどの笑顔」はNGです。

なぜなら、歯が見えるほどの笑顔は、表情の作りすぎとなるためです。歯を出したり、口角をあげすぎたりすると、本人の普段の印象から大きく離れてしまいます。本人確認が取れない受験写真となってしまい、当日の受験がスムーズに行かない可能性も出てくるでしょう。

また、「歯が見えるほどの笑顔」で写った受験写真は、真剣さがありません。

人によっては、「この子はふざけているのか」と受け取られてしまう受験写真となってしまいます。

受験写真で「可愛く・かっこよく」写る必要はありません。
表情の作りすぎには注意しましょう。

顔のパーツ別!受験写真でおすすめな表情の作り方

受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説3

受験写真は、微笑み程度の表情が望ましいとされています。
しかし、どのように「微笑み」の表情を作るのでしょうか。
そこで、以下では、受験写真にふさわしいとされる、「微笑み程度の笑顔」の作り方を、

  • ・目元
  • ・口角
  • ・顎の位置

の3つのパーツに分けて説明します。

受験写真にふさわしい表情の具体的な作り方を知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

受験写真の「目元」の作り方

受験写真の「目元」の作り方のポイントは、

  • ・カメラに目線を合わせる
  • ・目力を意識する

の2つです。

受験写真の撮影では、しっかりとカメラに目線を向けることを意識しましょう。
カメラと目線が合うと、

  • ・誠実さ
  • ・落ち着きさ

の感じられる受験写真となります。

また、力のある目元を意識しましょう。カメラのシャッターを切る直前に、少し目を見開くことで、目元が大きく写り、明るくてハキハキした印象が出ます。

受験写真の「口角」の作り方

受験写真の「口角」の作り方のポイントは、

  • ・歯は見せずに口を軽く閉じる
  • ・口角を軽く持ち上げる

の2つです。

受験写真で歯が見えると、

  • ・本人の普段の印象から離れすぎる
  • ・受験に対する真剣さが感じられない

といったことになってしまいます。
また、歯を隠そうと躍起になって口を強く結ぶと、不機嫌そうに見える受験写真となってしまいます。
口は「軽く」閉じましょう。

口角も同じように「軽く」あげましょう。口角が下がっていると顔に覇気が感じられず、暗い印象の受験写真となってしまいます。軽く微笑むイメージで口角を上げると、明るい写りの受験写真となりますよ。

受験写真の「顎の位置」の作り方

受験写真の「顎の位置」の作り方のポイントは、顎を”軽く”ひくことです。

顎を引くことで背筋が真っ直ぐに見えます。姿勢が良く写るため、

  • ・誠実さ
  • ・真面目さ

の増した、好印象な受験写真となりやすいです。

また、顎を引くと、顔周りがスッキリして見えるため、小顔効果も期待できます。

ただし、顎を強く引きすぎると、二重顎になってしまいます。顎を引くというより、頭ごと後ろに引いてくるというイメージをすると、綺麗に顎が引けるでしょう。

表情作りが苦手な方に向いている受験写真の撮影方法2選

受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説4

受験写真の撮影において、

  • 「思ったような表情ができない」

と、表情作りに苦手意識をもつ人は多いと思います。

実は、表情作りが苦手な人には、おすすめの受験写真の撮影方法があります。

以下に、受験写真の表情づくりが苦手な人におすすめする、2つの撮影方法を紹介します。

(1) 写真館でプロに表情指導をしてもらう

表情作りが苦手な方に向いている受験写真の撮影方法の1つ目は、「写真館でプロに表情指導をしてもらう」です。
特に、受験写真プランがある写真館では、受験写真の撮影経験が豊富なプロが、撮影の担当をしてくれます。プロから受験写真にふさわしい表情や姿勢の指導を受けられるため、笑いすぎたり、姿勢が悪くなったりということがないです。

このように、写真館ではプロから受験写真に適した表情作りの指導を受けられます。表情作りに自信が無い方は、写真館で受験写真を撮影した方が安心でしょう。

(2) 自宅で満足ができる表情になるまで撮影する

表情作りが苦手な方に向いている受験写真の撮影方法の2つ目は、「自宅で満足ができる表情になるまで撮影する」です。
受験写真にふさわしい「微笑み程度」の表情が出来ているかどうか、家族に見てもらいながら自宅で表情の撮影をしましょう。第三者の目線が入ることで、客観的な表情のアドバイスをもらうことができます。

さらに、家族が表情作りの確認をするため、本人が緊張しすぎて表情が上手く作れなくなることがありません。

このような、緊張しない環境下での撮影は、受験写真の表情作りの練習にピッタリでしょう。

受験で面接がある方は表情まで意識できる写真館で撮影するのがおすすめ!

受験写真の適した表情とは?プロカメラマンが解説5

小学校受験・中学校受験では、面接を設けている学校があります。

大学受験でも、総合型(AO)選抜や推薦入試は面接を受けなくてはいけません。
この記事を読んでいる方の中にも、受験で面接があるという方がいるでしょう。

そんな、受験で面接がある方は、表情まで意識できる写真館で撮影するのがおすすめです。

面接では、本人の人柄が重要な評価観点となります。

表情の暗い受験写真だと、「なんだか元気のない子だな」とマイナスなイメージを試験官に与えるでしょう。その後の受験合否に影響してしまう可能性も否定できません。

したがって、面接がある方は特に、受験写真の表情に気を配ることが重要です。

写真館には、受験写真用の撮影プランを用意しているお店があります。受験写真プランがある写真館では、受験写真のプロが撮影を担当してくれるため、受験写真にふさわしい魅力的な表情で撮影することができます。

他にも、受験写真を写真館で撮影すると、

  • ・自然な範囲のレタッチで、シャツのシワや髪のアホ毛を消すことができる
  • ・プリント写真に加え、ミライコンパスなどのネット出願に対応したデータ写真をまとめて受け取ることができる

などのメリットがあります。

面接の印象は、受験写真の表情が関わってくる場合があります。
試験官に好印象を与えて、面接を成功させるためにも、写真館で受験写真を撮影してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?
今回の記事では、

  • ・受験写真では、表情に気を配る必要はあるのか
  • ・受験写真でNGな表情とは何か
  • ・受験写真におすすめの表情の作り方
  • ・表情作りが苦手な方におすすめの受験写真の撮影方法2選

の4つを紹介しました。

表情は本人の印象を決める大事な判断材料です。表情作りに苦手意識を持つ方は多いでしょうが、練習することで必ず上手く表情が作れるようになります。
この記事を受験写真の表情作りの参考にして、自身が満足行くような1枚に仕上げましょう。